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「最近は Google で調べると、AI が答えを先に出してくれる。もうホームページを見てもらえないのでは?」
ここ数か月、ホームページのご相談でこうした声を聞くことが増えました。実際に、Google 検索の AI モードや、検索結果の一番上に出る AI による概要(AI Overviews)が広がり、「検索で上位なのにアクセスが減った」というサイトは珍しくありません。
一方で Google は 2026年10月15日、AI の回答からウェブサイトへ移動しやすくする変更を発表しました。その中には、会社やお店の公式サイトを回答の上部にまとめて示す表示のテストも含まれています。
この記事では、
- AI モード・AI による概要で、検索とホームページの関係がどう変わったのか
- 2026年10月の Google の発表で何が変わるのか
- どんな検索が影響を受けやすく、どんな検索は影響を受けにくいのか
- 中小企業のホームページが今やるべき AI 検索対策 7 つと、やらなくていいこと
を、大阪で中小企業のホームページを作っている当社の目線でまとめます。
2026年11月4日時点の情報です。Google の検索の仕組みは頻繁に変わるため、最新の情報は文中のリンク先(Google の公式ブログなど)でご確認ください。
まず結論: ホームページの役割は「AI に正しく紹介してもらう元ネタ」に変わる
先に結論をまとめます。
- 「〇〇とは」「〇〇 やり方」のような調べものの検索は、AI の回答で済まされやすく、クリックが減っています。日本でも、AI による概要が出る検索では、1 位のページのクリック率が約 38% 下がったという調査があります
- 一方で「大阪 ホームページ制作 会社」「会社名」「〇〇 料金 相談」のように、依頼先を探す・比べる・問い合わせる段階の検索では、最後はサイトを見て判断されます。Google も、AI の回答から公式サイトへのリンクを増やす方向です
- そのため中小企業がやるべきことは、特別な裏技ではなく、AI が読んで正しく紹介できるように、会社の情報・料金・実績・よくある質問を、自社のサイトに正確に、分かりやすく書いておくことです。これは従来の SEO の土台そのものです

AI モード・AI による概要(AI Overviews)とは
どちらも Google 検索の中で、AI(Google の Gemini)が質問への答えをまとめて表示する機能です。
AI による概要(AI Overviews) | AI モード | |
|---|---|---|
表示される場所 | 通常の検索結果の一番上 | 検索結果の「AI モード」タブ(会話形式の画面) |
使い方 | 普通に検索すると、必要なときに自動で表示 | タブを選ぶか、AI による概要から続けて質問 |
答え方 | 要点を短くまとめ、参照したページへのリンクを添える | 長い質問や追加の質問に会話で答え、リンクを添える |
日本語での提供 | 提供中 | 2025年9月9日から提供 |
AI モードは 2025年9月9日に日本語での提供が始まりました(Google の発表)。Google によると、AI モードでの質問は、従来の検索の 2〜3 倍の長さになる傾向があるそうです。「大阪で、予約システムも付けられるホームページ制作会社を探している。予算は 50 万円くらい」のように、相談するような聞き方が増えていくということです。
さらに 2026年5月の発表(Google I/O 2026)では、AI モードの月間利用者が世界で 10 億人を超えたこと、検索ボックスを 25 年ぶりに大きく刷新すること、AI による概要から続けて質問して AI モードに移れるようになったことが紹介されました(Google の発表・英語)。AI の回答は、もう一部の人だけが使う機能ではなくなっています。
2026年10月の Google の発表: AI の回答からサイトへのリンクを増やす
2026年10月15日、Google は AI モードと AI による概要について、ウェブサイトへ移動しやすくするための更新を発表しました(Google の発表・英語)。主な内容は次の 5 つです。
- 回答の中のリンク(インラインリンク)を増やし、回答の上のほうに表示することを増やす
- 公式サイトの表示(テスト): 回答の上部に専用の欄を設け、1〜2 件の公式ページを、なぜ役に立つのかの説明と一緒に表示する
- ニュースのカルーセルを、より多くの国と言語に広げる(ユーザーが「優先ソース」に選んだメディアを目立たせる)
- 回答の最後の関連記事のリンクに、画像のサムネイルを付けてクリックしやすくする
- 動画の結果で、制作者・メディアの名前から Google 検索のプロフィールに移れるようにする(テスト)
この発表では、日本で、いつから、どこまで反映されるかは示されていません。特に「公式サイトの表示」はテストの段階です。
それでも、方向ははっきりしています。AI が答えをまとめたうえで、「詳しくはこの会社の公式サイトへ」と案内する形です。会社やお店にとっては、自社のサイトが「公式」として認識され、その中に AI が引用できる情報がそろっているかどうかが、これまで以上に大事になります。
今のサイトの URL を書いていただければ、会社情報・構造化データ・よくある質問などの対応状況を拝見してお伝えします(無料)
ホームページへの影響: どんな検索で、クリックが減っているのか
日本でも、AI による概要が出る検索では 1 位のクリック率が約 38% 低下
SEO ツールの Ahrefs が 2026年2月に公表した調査では、AI による概要が表示される検索で、検索 1 位のページのクリック率が、日本で約 38%(37.8%)、世界全体では約 58% 下がったと推計されています(Ahrefs のプレスリリース)。
- 比べた時期: 2023年12月(AI による概要の前)と 2025年12月
- 対象: 30 万キーワード。パソコンでの検索のクリック率
- AI による概要が出るキーワードの 99.2% は「調べもの」の検索(情報収集型)で、調査もその種類に絞られています
つまり、クリックが大きく減っているのは「調べもの」の検索です。「ホームページ 作り方」「SEO とは」のような検索は、AI の回答を読んで終わることが増えています。
影響を受けやすい検索・受けにくい検索

影響を受けやすい(クリックが減りやすい) | 影響を受けにくい(サイトを見て判断される) | |
|---|---|---|
検索の目的 | 調べもの・言葉の意味・やり方 | 依頼先を探す・比べる・問い合わせる |
例 | 「ホームページ 作り方」「LLMO とは」「名刺 サイズ」 | 「大阪 ホームページ制作」「〇〇株式会社」「システム開発 見積もり 相談」 |
サイトの役割 | AI の回答の「根拠」として引用される | 実績・料金・人柄を見て、問い合わせ先に選ばれる |
後者は調査の数字ではなく、当社がご相談やアクセスの傾向を見ている中での整理です。中小企業のホームページにとって大事なのは、もともと後者の「依頼先を探している人」です。AI が答えをまとめるようになっても、最後に「どこに頼むか」を決めるときは、会社の実績や料金、問い合わせのしやすさを、公式サイトで確かめる人がほとんどです。
ただし、その手前で AI に「大阪でおすすめの制作会社は?」と聞かれたときに、名前が挙がるかどうかが、新しい分かれ目になりつつあります。ここで AI が参考にするのは、各社のサイトや Google ビジネスプロフィール、口コミ、ほかのサイトでの紹介です。
中小企業が今やるべき AI 検索対策 7 つ
AI 検索への対策は、AIO(AI 最適化)、LLMO(大規模言語モデル最適化)、GEO(生成エンジン最適化)など、いろいろな呼び方をされます。呼び方は違っても、中身はほぼ同じで、AI に正しく読まれ、引用されるための工夫です。中小企業がまずやるべきことを 7 つに絞りました。

1. 会社の基本情報を、自社サイトに正確に書く
会社名・所在地・営業時間・対応エリア・事業内容・代表者名など、AI が「この会社は何をしているか」を判断するための情報を、会社概要ページにそろえます。住所や営業時間がサイトと Google ビジネスプロフィールで違っていると、AI も検索エンジンも、どちらが正しいか判断できません。移転や営業時間の変更があったら、両方を同じ日に直しましょう。
Google ビジネスプロフィールの整え方は「大阪の店舗・中小企業のための MEO 入門」で詳しく解説しています。
2. 料金・対応範囲・流れを、ぼかさずに書く
AI モードには「予算 50 万円くらいで」「納期 1 か月で」のような具体的な質問が来ます。サイトに料金の目安、対応できること・できないこと、依頼から納品までの流れと期間が書かれていないと、AI はその会社を答えに入れにくくなります。「お見積もりはお問い合わせください」だけでなく、「ホームページ制作 20 万円〜」のような目安を出しておくことが大切です。
3. 自社にしかない情報(一次情報)を出す
AI は、どこにでも書いてある一般論より、そのサイトにしかない情報を引用する価値があると判断します。
- 制作実績・導入事例(どんな課題を、どう解決したか、数字の変化)
- 実際の料金の内訳や、よくある見積もりの例
- 現場の写真、スタッフの経験、お客様の声
AI で量産した一般論の記事を増やすより、1 本でも自社の経験が入った記事のほうが、AI にも人にも評価されます。
4. 結論を先に。見出し・表・よくある質問で整理する
AI は、ページの中から質問に合う部分を抜き出して答えを作ります。
- 見出しを「〇〇の費用はいくら?」のような質問の形にし、すぐ下に答えを 1〜2 文で書く
- 比較や料金は表にする
- お客様からよく聞かれることを「よくある質問」としてまとめる
人が読んでも分かりやすい書き方は、AI にとっても読み取りやすい書き方です。
5. 構造化データを入れる
構造化データは、ページの内容を検索エンジンや AI に正確に伝えるための「名札」のようなものです。中小企業のサイトでは、次の 4 つが基本です。
- 会社・店舗の情報(Organization・LocalBusiness: 名前・住所・営業時間・地図上の位置)
- 記事(Article: 書いた人・公開日・更新日)
- よくある質問(FAQPage)
- パンくずリスト(BreadcrumbList: サイトの中での位置)
WordPress などの CMS では、テーマやプラグインで一部が自動で入っていることもあります。入っているかどうかは、Google の「リッチリザルト テスト」で確認できます。
6. 書いた人・運営する会社を明記する
記事には誰が書いたのか(著者名・経歴)、サイトには誰が運営しているのか(会社概要・連絡先)をはっきり書きます。AI も検索エンジンも、責任のある書き手の情報を信頼して引用します。とくに料金・法律・健康・お金に関わる内容では重要です。
7. AI が読める状態か、技術的な土台を確認する
- AI のクローラーをブロックしていないか: サイトの robots.txt で、検索エンジンや AI サービスのクローラーを誤ってブロックしていないかを確認します。Google の AI モード・AI による概要は、通常の検索と同じ Googlebot が読んだ内容を使います
- 表示速度とスマホ対応: 読み込みが遅い・スマホで崩れるサイトは、AI 以前に検索で評価されにくくなります
- Search Console で計測する: AI モードや AI による概要からの表示・クリックも、Search Console の検索パフォーマンスの数字に含まれます。「表示回数は増えたのにクリックが減った」ページは、AI の回答で済まされている可能性があります
「今のサイトのどこから手を付けるべきか」だけのご相談でも大丈夫です
やらなくていいこと・注意したいこと
- 「AI に必ず引用されます」という対策は信用しない: AI の回答に何が使われるかは Google や各 AI サービスが決めるもので、外部から保証できるものではありません
- llms.txt だけに頼らない: AI 向けにサイトの概要をまとめる「llms.txt」というファイルが話題ですが、主要な AI 企業が公式に対応を約束したものではなく、効果ははっきりしていません。当社のサイトにも置いていますが、あくまで補助的なものです
- AI で一般論の記事を大量に作らない: どこにでもある内容のページを増やしても、引用される理由になりません。サイト全体の評価を下げるおそれもあります
- SEO をやめない: AI 検索への対策は、SEO の土台の上に乗るものです。検索で読まれていないページは、AI にも見つけてもらいにくくなります
当社のサイトで実際にやっていること
参考までに、当社(株式会社Esolab)のサイトで行っている対策を紹介します。2026年10月にサイトを作り直したときに、AI 検索も意識して設計しました。
- 会社情報の構造化データ: 会社名・住所・営業時間・地図上の位置(国土地理院の住所検索で取得した緯度・経度)を、すべてのページに入れています
- 記事の構造化データ: 書いた人(代表)・公開日・更新日を、記事ごとに入れています
- よくある質問のページ: ご相談で多い 25 の質問に答え、FAQPage の構造化データを付けています(よくある質問)
- 料金の目安の公開: サービスごとの料金の目安を、料金のページにまとめています
- 表示速度: WordPress から Astro ベースの CMS に移し、ページの通信量を約 3 分の 1 にしました(「WordPress から Astro ベースの CMS に移行した話」)
- llms.txt: 補助的に設置しています
どれも特別な技術ではなく、「AI にも人にも、会社のことを正確に伝える」ための積み重ねです。
よくある質問
AIO・LLMO・GEO の違いは何ですか?
いずれも「AI の回答に、自社のサイトや会社名が正しく取り上げられるようにする」ための対策を指す言葉です。AIO は AI 全般への最適化、LLMO は ChatGPT や Gemini などの大規模言語モデルへの最適化、GEO は生成 AI の検索エンジンへの最適化という意味ですが、実際にやることはほぼ同じです。
AI 検索の時代に、SEO はもう必要ありませんか?
必要です。Google の AI モードや AI による概要は、検索の仕組みで集めたページをもとに答えを作ります。検索で見つけてもらえないページは、AI にも引用されにくくなります。AI 検索への対策は SEO の延長と考えてください。
自社が AI モードでどう紹介されているか、確認する方法はありますか?
いちばん簡単なのは、実際に AI モードで「大阪 〇〇(業種) おすすめ」「〇〇株式会社はどんな会社?」のように質問してみることです。会社の説明や料金が間違っていれば、サイトや Google ビジネスプロフィールの情報が足りない・食い違っている可能性があります。あわせて Search Console で、表示回数とクリック数の変化を見ておきましょう。
小さな会社やお店でも、AI に取り上げられますか?
取り上げられます。AI は会社の規模よりも、質問に合った具体的な情報があるかどうかを見ます。「堺市の注文住宅専門の工務店」「大阪の中小企業向けの業務システム」のように、地域や分野を絞った具体的な情報は、小さな会社のほうが書きやすいものです。
対策をお願いすると、費用はどのくらいですか?
今のサイトの状態と、手を加えるページの数によって変わるため、無料でお見積もりします。会社情報・構造化データ・よくある質問の追加のように、今のサイトに手を加えるだけで済むことも多くあります。サイト全体の作り直しが必要な場合は、ホームページ制作(20 万円〜)としてご提案します。まずは今のサイトを拝見して、優先順位をお伝えします。
まとめ
- Google の AI モード(日本語は 2025年9月から)と AI による概要が広がり、調べものの検索ではサイトがクリックされにくくなっています。日本でも、検索 1 位のクリック率が約 38% 下がったという調査があります
- 一方、Google は 2026年10月に、AI の回答からサイトへのリンクを増やし、公式サイトを回答の上部に示す表示のテストを発表しました
- 中小企業のホームページは、依頼先を探す人に選ばれる場所であると同時に、AI に正しく紹介してもらうための「元ネタ」になります
- やるべきことは、会社情報・料金・実績・よくある質問を、自社のサイトに正確に分かりやすく書き、構造化データや表示速度などの土台を整えることです
「自社のサイトが AI 検索に対応できているか分からない」「何から手を付ければいいか知りたい」という方は、お気軽にご相談ください。大阪の WEB 制作会社として、今のサイトを拝見したうえで、優先順位をつけてご提案します。
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※ 記事内の Google の機能・発表の内容は 2026年11月4日時点のものです。Google AI モード、AI による概要、Gemini、Search Console は Google LLC の商標です。
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